short story

アルバイト先の人間関係

ライター名:光澍大学科生H

“何事にも人との関わりが必要不可欠な人生”
あなたはこんなふうに感じたことはありませんか?
私は生きていく上で、人との関わりは避けられないと思っています。

それと同時に、人と関わることは楽しいことばかりではなく、「しんどい」と思うことの方が多いです。

私は大学2年生に喫茶店でアルバイトをしていました。
最初は緊張していましたが、そのアルバイト先には、受け入れてくれる方ばかりで安心した記憶があります。

しかし、新型コロナウイルスの影響で学校がオンライン授業になり、地元に帰ることになりました。店長に事情を説明し、アルバイトも休職扱いにしてもらいました。

2年生の後期から一部の授業で対面授業が再開することになり、東京に戻る関係でアルバイトにも復帰することになりました。

復帰後、初めての出勤時に私は違和感を感じました。
コロナ前は気さくに話しかけてくれていたパートの方に冷たくされたのです。
最初は気のせいかな?と思いました。しかし、他のバイトの子には普通に接していて、何かしてしまったのかと不安な気持ちになりました。

その頃の私にはどうしてそんなに冷たく接するのかを聞く勇気もありませんでした。
その結果、徐々にエスカレートしていき、最終的には少しも口を利いてくれなくなりました。

相手が何を考えているかを聞く前に私の心はすり減っていきました。
人と関わることが苦ではなかった私が、人間関係で悩むことは初めてでした。

そんな時に救ってくれたのは、親身になって話を聞いてくれる友人や家族の存在でした。
辛い時に頼れる人がいるということが私の心の支えになっていました。

結局そのアルバイトは後日やめました。そんな人のことは気にしなくていいけど、しんどいならやめてもいいんだよという母の言葉に背中を押されてやめることにしました。

あなたにもどうしてもしんどいことがあると思います。そういう時は、あなたにとっての大切なことや人を思い出してみてください。
近くにいない人でもいい。大好きな趣味だっていい。

ちょっとくらい弱さを見せたって大丈夫です。私は時々、人に傷つけられながらも人に生かされていると感じます。

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